一般名 注射用胎盤性性腺刺激ホルモン
製造メーカー メルクセローノ
プロファシー５０００ 3割負担￥１８０

２．機能性子宮出血及び黄体機能不全症には、１日１０００～３０００単位を筋肉内注射する。
４．停留睾丸には、１回３００～１０００単位、１週１～３回を４～１０週まで、又は１回３０００～５０００単位を３日間連続筋肉内注射する。
６．睾丸機能検査には、１００００単位１回又は３０００～５０００単位を３～５日間筋肉内注射し、１～２時間後の血中テストステロン値を投与前値と比較する。
８．黄体機能検査には、３０００～５０００単位を高温期に３～５回、隔日に投与し、尿中ステロイド排泄量の変化をみる。
本剤の用法・用量は症例、適応によって異なるので、使用に際しては厳密な経過観察が必要である。




国内の臨床試験では、本剤単独投与において、副作用評価対象例２２例中１４例に３１件の副作用が認められた。低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症の主な副作用は、血中アルカリホスファターゼ増加７件、体重増加４件、乳房痛３件等であった。また、低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症の本剤と遺伝子組換えＦＳＨ製剤併用療法においては、副作用評価対象例１８例中１４例に２８件の副作用が認められ、主な副作用は、ざ瘡（２例２件）、脱毛症（２例２件）、精索静脈瘤（２例２件）、体重増加（２例２件）、不眠症（１例２件）、注意力障害（１例２件）であった。重篤な副作用として精索静脈瘤が１例に１件認められた（効能追加時）。
１．重大な副作用（頻度不明）
２）．卵巣過剰刺激症候群：ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン製剤の投与に引き続き、本剤を用いた場合又は併用した場合、卵巣腫大・腫大卵巣破裂、下腹部痛、下腹部緊迫感、腹水・胸水を伴う卵巣過剰刺激症候群が現れることがあり、これに伴い血液濃縮、血液凝固能亢進、呼吸困難等を併発することがあるので、直ちに投与を中止し、循環血液量の改善につとめるなど適切な処置を行う。
４）．呼吸困難・肺水腫：卵巣過剰刺激症候群に伴い、呼吸困難、肺水腫を引き起こすことがある。
２．その他の副作用：次のような副作用が現れた場合には、症状に応じ適切な処置を行う。
２）．精神神経系：（頻度不明）眩暈、頭痛、興奮、不眠、抑欝、疲労感。
（１）．性早熟症［思春期前の患者への投与中に徴候が現れた場合には、投与を中止する］。
（３）．長期連続投与により男性：性欲亢進、陰茎持続巨人倍増、ざ瘡、女性型乳房［観察を十分に行い、このような場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う］。


ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン製剤の投与に引き続き本剤を投与又はヒト下垂体性性腺刺激ホルモン製剤と併用した場合、血栓症、脳梗塞等を伴う重篤な卵巣過剰刺激症候群が現れることがある。
（禁忌）
２．性腺刺激ホルモン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者。

１．前立腺肥大のある患者［アンドロゲン産生を促進するので、症状が増悪する恐れがある］。
３．高齢者。

１．女子不妊症の治療に際し、ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン製剤の投与に引き続き本剤を用いた場合又は併用した場合、卵巣腫大、腹水・胸水を伴う卵巣過剰刺激症候群が現れることがあるので、次の点に留意し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、また、患者に対しては、女子不妊症の治療に際し、ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン製剤の投与に引き続き本剤を用いた場合又は併用した場合、異常が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう、あらかじめ説明する；１）患者の自覚症状（下腹部痛、下腹部緊迫感、悪心、腰痛等）の有無、２）急激な体重増加の有無、３）卵巣腫大の有無（内診、超音波検査等の実施）。
３．低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症における精子形成の誘導に際しては、次の点に留意する。
（１）．自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施する。また、在宅自己注射を行う場合は、溶解時や投与する際の操作方法を指導する。自己投与適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な場合には、直ちに自己投与を中止させるなど適切な処置を行う。
（３）．在宅自己注射を行う場合は、全ての器具の安全な廃棄方法について指導を徹底し、同時に、使用済みの針及び注射器を廃棄する容器を提供することが望ましい。
２）．低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症における精子形成の誘導に際しては、遺伝子組換えＦＳＨ製剤の添付文書に記載されている禁忌、慎重投与、重要な基本的注意等の【使用上の注意